1皮です。
岩小屋沢岳から南東方向に伸びる尾根を登る予定でしたが
扇沢から見たら、取り付きに雪がなく、土壁状態!
仕方なく、向かい側にある蓮華岳北稜?に登ってきました
【9日】県道ゲート10:00~11:15扇沢11:45~15:00 2215m台地
【10日】台地4:40~7:00蓮華岳頂上(2799m)~8:00針ノ木小屋~10:00扇沢10:15~11:15県道ゲート
ゲートから5~6キロの舗装路歩きでスタート
20度を超える暑さで、すぐ汗だくに
路上に糞がたくさん落ちており、クマでもいるのかと思ったら、お猿さんのグループだった
猿の糞は人の糞に形が似てるのね(おそらく匂いも)
扇沢が近づくにつれ、雪が少ない異常な状態であることがはっきり分かる
まるで平年のGW後ぐらいの雪の量かも
岩小屋沢岳の尾根は南面でもあり、下部は真っ茶っ茶。これでは登れません
ふと扇沢の南側に視線を移すと、真っ白ではないが、雪に覆われた斜面が見えた
地形図を見ると、蓮華岳の北面らしい。しかも頂上まで岩場マークはほとんどない
しめた、これを登ろうと、会のMLに計画変更を流した
アプローチシューズを、背負ってきた山靴に替え出発
この辺りには、針ノ木雪渓を滑るスキーヤーのマウンテンバイクが数台止めてあった
扇沢の駐車場から少し上流で川を渡り、そのまま急斜面に取り付く
北面だけあって雪質はそれほど悪くなく、ズルズル滑ったりはしない
しばらく行くと左からの尾根に出て、傾斜の緩い尾根歩きに変わった
でも尾根上は日あたりがいいため、雪質は最悪。
おまけに雪が全体的に少なく、雪の下の笹で滑りまくる!
雪が深い所でも膝から股まではまる!
木には何カ所か赤テープが見られた。登っている人がいるのだろう
ズブズブ、スベスベに嫌気がさした頃、平坦な台地に着いた
頂上まで見渡して、さらに上がっても雪洞が掘れるだけの雪はないだろうと思った
時間は早いがここに泊まることにした
傾斜はないが、少しでも雪が深そうな所を真っ直ぐ下に掘り
1mぐらい地下で笹が出てきた辺りで横に掘り進み、棺桶を入れられるぐらいの形にした
夜は上にツエルトを張って寝た
翌日は午前3時起床。風が強い
雪洞の中の壁を掘った雪で飯を作り出発
2400mぐらいで岩場が出てきたが、左方向の斜面にトラバース気味に尾根に上がった
傾斜は40~50度ぐらいだから、雪が腐っていなければ問題なし
ロープ、登攀具は使わず、ただの重りになりました
そこから岩くずの露出した夏道のような斜面
強風で息がしにくいが、そのまま頂上へ
天気は良く、またすぐに雪が腐りそう
針ノ木小屋からデブリだらけの雪渓を経由して下山
帰りの県道は、蕗の薹を摘みながら歩きました